はじめに|Gemini AI関数、ついにスプレッドシートに登場!
Google スプレッドシートに、ついに「=AI」関数が登場しました。
これは、Googleが提供するAI「Gemini」を使って、セル単位でAIの自然言語処理を直接活用できる公式機能です。
これまでは、スプレッドシートにAIの力を加えたいと思っても、外部のAPIを使ったり、非公式の拡張機能を入れたり、ちょっと手間がかかっていましたよね。でも、これからは違います。
セルに =AI("プロンプト", A1) のように入力するだけで、Geminiがそのセルの内容を読み取り、自然言語で処理して返答してくれるんです。しかも、これを他のセルにコピーすれば一括適用もOK!
たとえば──
「都道府県名」→「県庁所在地」や「観光地」を一瞬で出す。
「企業名」→「業界カテゴリ」を自動で分類。
「問い合わせ内容」→「対応可否」をAIが判断。
これ、もう**表計算というより“考えるスプレッドシート”**ですよ。
ただし、日本語環境では少し制約もあります。英語での操作が前提になるため、最初は戸惑うこともあるかもしれません。
でも大丈夫。この記事では、基本の使い方から、活用テクニック、日本語でも使える裏技までわかりやすく紹介していきます。
「AI関数って何?」「仕事にどう役立つの?」そんな方でも安心して読める内容になっているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
AI関数の基本の使い方|=AI(プロンプト, 範囲)ってどう使う?
GeminiのAI関数は、とてもシンプルな構文で使えます。基本形はこれだけ:
=AI("プロンプト", A1)
つまり、「このセルの内容(A1)に対して、プロンプトに沿った回答をAIで返してね」という指示を、1行で済ませられるんです。
使い方のステップ
- AI関数を入力したいセルをクリック
=AI("県庁所在地は?", A1)のように記入(※プロンプトは英語が必要です)- Enterキーを押すと、AIによる回答が表示される
- 他のセルにコピーやドラッグすれば、一括反映もOK!
例:=AI("What is the capital of", A2)
→ A2に「Hokkaido」と入っていれば「Sapporo」が返ってきます。
ヒント:プロンプトは工夫次第で何でもできる!
たとえば、こんな応用ができます:
=AI("List a famous food from", B2)→ 名産品を出力=AI("Give me a tourist attraction in", B2)→ 観光地の提案=AI("What industry does", C2, "belong to?")→ 業種分類もできちゃいます

関数と聞くと数式を連想しがちですが、このAI関数は“文章ベースの命令”なので、やりたいことをそのまま書けばOKなんです。
活用事例4選|業務で役立つAI関数の便利ワザ
GeminiのAI関数は、「ただ質問に答えるだけ」ではありません。
大量のデータを一気に整える・判断する・分けるという、これまで面倒だった作業が、一瞬で終わるようになります。
ここでは、特に便利な4つの活用パターンを紹介します!
1. データの表記ゆれ修正・整形
顧客情報や住所データなどにありがちな「表記ゆれ」。
たとえば、「東京都 新宿区」「東京都新宿区」「〒160-0022 東京都新宿区」といったバラバラなデータ、見たことありませんか?
AI関数なら、こんな感じで一括整形ができます:
=AI("Remove postal codes and spaces from this address", A2)
→ すべての表記が「東京都新宿区」のように統一されます。
クリーニング作業にかけていた時間が、たった数秒に。
2. Q&Aデータベースの自動生成(RAG用途にも)
問い合わせ文や質問リストに対して、回答を自動生成したり、関連キーワードを抽出したりできます。
=AI("Answer this question clearly", B2)
=AI("Extract 3 keywords from this question", B2)
→ 「質問」「回答」「キーワード」「関連手続き」「担当部署」など、チャットボットやFAQにそのまま使えるデータベースが完成!
RAG(Retrieval-Augmented Generation)の構築にも役立ちます。
3. データへの自動カテゴリ付与
大量の企業名や製品名に対して、手作業で「業界カテゴリ」や「タグ」をつけていませんか?
AI関数を使えば、たとえばこんな感じ:
=AI("Classify this company into an industry category", C2)
→ 「ITコンサル」「飲食」「物流」など、AIが文脈から適切なカテゴリを判断してくれます。
フィルターや集計にも使いやすくなり、分類に迷わなくて済むのは大きなメリットです。
4. 問い合わせ内容の分類・フィルター
問い合わせの内容が微妙なとき、「これは対応すべきか、スルーか?」といった判断って悩ましいですよね。
AI関数なら、ニュアンスをくみ取って判定してくれます:
=AI("If this is a PR request for a video, return No. Otherwise, return Yes.", D2)
→ 「ビデオPR案件はバツ、それ以外はマル」など、条件に合わせて自動的に振り分けができます。

次は、AI関数にもある「できないこと」や「注意点」について解説していきます。
「全部任せてOK」ではないからこそ、限界を知って上手に使うことが大切です。
注意点と制限事項|AI関数が苦手なことは?
便利なGeminiのAI関数ですが、なんでもできる“魔法のツール”というわけではありません。
うまく使いこなすためには、「得意なこと」と「苦手なこと」をしっかり押さえておくことが大切です。
ここでは、AI関数の弱点や注意点をまとめてお伝えします。
1. 数値計算はできない
まず大前提として、AI関数は計算処理には向いていません。
例えば、
=AI("What is 100 divided by 3?")
といった数式的なプロンプトに対しては、正確な計算結果を返さない場合があります。
四捨五入したり、誤った数値を返すこともあるため、SUM関数やROUND関数などの標準関数と併用するのが正解です。
2. 他の関数や機能は生成できない
「=AIでVLOOKUP関数を作って」などのように、スプレッドシートの既存関数や関数構文を自動生成することはできません。
また、グラフや条件付き書式、スプレッドシートの操作自体をAIにやらせることもできません。
あくまで、セル内のテキストに対して自然言語処理をする関数という位置づけです。
3. 英語のみ対応、日本語プロンプトは非対応(2025年7月現在)
残念ながら、AI関数のプロンプトは英語で入力する必要があります。
日本語を入力すると、エラーで「Unsupported language」などが返されてしまいます。
ただし、この点は裏技で回避可能です。
次のセクションで紹介する「Gemとの連携」によって、日本語プロンプトでも使えるようにする方法を解説します!
4. 長文・複雑な文脈にはやや不安定
短めのプロンプトに対しては非常に高精度な結果を返しますが、長すぎる文章や複雑な意図を含んだ文脈では、少しズレた回答になることも。
この場合は、プロンプトを簡潔にしたり、複数ステップに分けて処理することで対応できます。

では、日本語ユーザーがどうやってAI関数をもっと便利に使えるのか?
次は「Gemを使った日本語対応の裏技」を紹介します!
日本語で使いたい?Gemでの裏技活用法を紹介!
「プロンプトが英語限定なのがネック…」
「出力も英語じゃ業務で使いづらい…」
そんなときに活用したいのが、Geminiの「Gem」機能です。
これをうまく使えば、日本語のままでAI関数を“間接的に”使うことが可能になります。
そもそもGemってなに?
Gemは、Google WorkspaceのGeminiサイドパネルで使えるカスタムAIチャットボットのようなもの。
自分だけのGemを作成し、独自の指示やワークフローを組み込むことができます。
Gemで日本語プロンプトを使う仕組み
以下のような流れをGemに組み込むことで、日本語→英語→AI関数→日本語、という処理ができます:
- ユーザーが日本語プロンプトを入力(例:「都道府県の観光地を教えて」)
- Gemがそれを英語に翻訳(例:
"Give a popular tourist spot in [A2]") - AI関数形式に変換(例:
=AI("Give a popular tourist spot in", A2)) - 結果(英語)を日本語に再翻訳して出力
これをGemの設定画面で事前に構築しておけば、Gemに日本語で話しかけるだけで、実際はAI関数が動いて結果が返るという仕組みができあがります。
設定の具体例(テンプレート)
Gemにこう指示しておきます:
1. ユーザーが入力した日本語の内容を英語のプロンプトに翻訳してください。
2. AI関数として使用できるよう、`=AI("プロンプト", A2)` 形式にしてください。
3. そのAI関数を実行して得られた英語の出力を日本語に翻訳してください。
4. 最終的にユーザーに返すのは日本語の結果のみです。
これで、日本語の指示が自動的に変換&処理されるGemが完成!
活用例:Gem経由でAI関数を使うとこうなる
ユーザーがGemにこう入力:
A列にある都道府県について、それぞれ有名な観光地を表示して
→ Gemが生成した関数:
=AI("Give a famous tourist destination in", A2)
→ 結果が英語で返る
→ Gemが日本語に翻訳し、**「札幌」「日光東照宮」「金閣寺」**などがセルに表示される
補足:Gemを使うための前提条件
- Google Workspace有料プラン(Gemini for Workspace利用可能なプラン)
- Geminiサイドパネルが有効になっていること
- アカウントの言語設定を「英語」に切り替えていること(スプレッドシート上のAI関数動作条件)

この方法を使えば、英語が苦手でも、業務上はすべて日本語で完結できます。
Gem+AI関数は、まさにGoogleの“表計算×AI革命”のコンビネーションです!
今後の展望|日本語対応とさらなる自動化に期待
現在、GeminiのAI関数は英語のみ対応という制約がありますが、近い将来、日本語対応が正式に行われる可能性が高いと見られています。
Googleの他のAI機能(Geminiチャット、Gem機能など)はすでに日本語に対応しており、スプレッドシートのAI関数も段階的にローカライズされていくと予想されています。
日本語対応で何が変わる?
=AI("名産品を教えて", A2)のように日本語でプロンプトが書けるようになる- 出力もそのまま日本語で返ってくる
- 英語のプロンプト構文を考える必要がなくなるため、さらに直感的に使える
つまり、Gemを使った裏技すら不要になり、誰でもすぐにAIを使いこなせる環境が整うのです。
今後の自動化の広がり
AI関数が日本語化されることで、Google Workspace内のさまざまなサービスと連携した業務自動化ワークフローも、もっと身近になります。
たとえば:
- Gmail × スプレッドシート × Gemini:受信メールを自動で分類し、スプレッドシートに記録
- Forms × AI関数:アンケート結果をAIが即時要約・カテゴリ分け
- Looker Studio × AI関数:グラフやレポート作成時に、AIによる洞察コメントを自動生成
これらの組み合わせにより、人間が“考えること”に集中できる環境がさらに整っていきます。
企業・教育現場でも広がる可能性
- コールセンター:問い合わせの内容をAI関数で要約・分類
- マーケティング:顧客データを自動でセグメント分け
- 教育現場:課題の添削やフィードバックをAI関数で半自動化

「表を作る」のではなく、「AIに整えてもらって、自分は判断する」──
そんな新しい仕事のスタイルが、じわじわと現実になってきています。
まとめ|スプレッドシートがAIで“考える表計算”に進化!
Google スプレッドシートに搭載された GeminiのAI関数は、これまでの「表を作る」「データを並べる」といった使い方を、大きく塗り替えようとしています。
- 面倒なデータ整形が一発で完了
- 手作業だったカテゴリ分類やラベル付けも自動化
- 微妙なニュアンスが必要な問い合わせの判定すら、AIに任せられる
こうした作業が、わずか1行の =AI() 関数で実現できるようになった今、スプレッドシートは単なる“表”ではなく、“思考するツール”へと進化しています。
もちろん、まだ英語限定・数値計算不可などの制約はありますが、それを補う「Gemとの組み合わせ」や今後の「日本語対応」など、使い方の幅はますます広がっていくでしょう。
最後にひとこと
「スプレッドシートは難しいから…」と感じていた方ほど、AI関数を使ってみてほしいです。
なぜなら、“やりたいことを文章で書くだけ”で動いてくれるから。
これはまさに、誰でも使えるAI時代の表計算ソフトの始まりです。
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よくある質問(FAQ)
- QAI関数は無料のGoogleアカウントでも使えますか?
- A
残念ながら無料アカウントでは使えません。
AI関数を利用するには、**Google Workspace(有料プラン)**の契約が必要です。個人利用なら「Business Standard」以上のプランで利用可能です。
- QAI関数に日本語でプロンプトを入力するとどうなるの?
- A
「この言語はサポートされていません」というエラーが表示されます。
現時点(2025年7月)ではプロンプトの入力・出力ともに英語のみ対応です。ただし、本文で紹介したように、Gemを使った裏技を使えば日本語でも実質的に使えるようにする方法があります。
- Q従来のスプレッドシート関数と一緒に使えるの?
- A
はい、普通の関数と併用可能です!
たとえばIFやARRAYFORMULAなどと組み合わせることで、AI関数の出力を使った自動フィルタリングや分岐処理もできます。
ただし、AI関数自体が数値計算や参照構文を生成することはできないので、その部分は従来の関数で補うのがベストです。









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