はじめに
毎月の請求書処理、正直ちょっと面倒ですよね…。
請求日・品名・金額をひとつずつExcelに打ち込んでいく作業、集中力も時間もどんどん削られていきます。
でも今はもう、その作業をAIにまるごとお任せできる時代です✨
今回ご紹介するのは、「ChatGPT」×「画像」×「Excel」を組み合わせて、
請求書の情報を数十秒で正確に自動入力する方法です。
これまでは1件の請求書処理に5〜10分かかっていたものが、
画像をアップロードしてボタンを押すだけ。 数秒後にはExcelにピタッと整ったデータが並びます。
しかもこの方法、特別なプログラミング知識は不要! ChatGPTにちょっとした「魔法のプロンプト(指示文)」を伝えるだけで、 まるで経理のプロが入力したような精度で情報を整理してくれるんです。
この記事では、そんな「AI請求書自動化術」の手順から、 使うべきプロンプト構成、無料版と有料版の違い、 さらに実務で失敗しないためのコツまで、わかりやすく解説します。
Excelでの作業効率を一気に上げたい方、
ChatGPTを“実務レベル”で使いこなしたい方にぴったりの内容です💡
では早速、AIがあなたの経理作業をどこまでラクにできるのか、見ていきましょう!
ChatGPTで請求書をExcelに自動取り込みする仕組み
「ChatGPTで請求書を読み取る」と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。 でも実は、この仕組みはとてもシンプルです。
AIがあなたの代わりに「請求書の画像を読む → 情報を整理する → Excelに貼れる形にする」という流れを、ほんの数秒でやってくれるんです。
仕組みをざっくり説明すると…
- 画像の読み取り: ChatGPTが画像に写っている文字を高精度で認識します。
- 内容の整理: 「請求日」「会社名」「金額」「振込先」などの項目を自動で分類。
- Excel向けに変換: 各項目をタブ区切り(TSV形式)で出力してくれるので、そのまま貼り付ければセルが自動で分かれます。
つまり、あなたがやることは、画像をアップロードしてプロンプト(指示文)を1つ入力するだけ。 面倒なコピペや手入力は一切不要です。
この仕組みがうまくいくのは、ChatGPTが「画像認識」と「自然言語理解」の両方を同時に行えるから。 たとえば請求書の中で「税込金額」や「振込先口座」を人間のように文脈で判断して、 それぞれ正しい位置にデータを振り分けてくれるんです。
AIとExcelの相性は抜群!
Excelはもともとデータ整理に強いツールですが、 AIと組み合わせることでその力が何倍にも広がります。
ChatGPTがテキスト化した請求書データを「TSV形式」で出力すれば、 Excelはタブをセルの区切りとして自動認識してくれるため、 列がズレることなく一瞬で整った表が完成します。
もしあなたが「業務効率化をもっと広く実践したい」と思うなら、 AIとExcelを連携させる考え方を学んでおくのがおすすめです。
📘 おすすめ書籍:『もっとシゴトがはかどる Python×Excel×AI 業務自動化の教科書』
AIを活用してExcel作業を自動化する仕組みを、初心者でもわかるように丁寧に解説。 データ処理や自動化の考え方を体系的に学びたい人にぴったりです。
ChatGPTの操作だけでも十分便利ですが、 このように「AI+Excel+Python」の視点を持つと、 単なるツール利用から“仕組みで動く仕事術”へと進化していきます💡

次の章では、実際にどんな手順で請求書を読み込み、 Excelにきれいに並べていくのか、ステップごとに解説していきます。
実際の手順:ChatGPTに請求書画像を読み込ませる方法
ここからは、いよいよ実践編です! ChatGPTに請求書画像を読み込ませて、Excelに自動でデータを並べるまでの流れを、順を追って解説します。
準備するのはたったこれだけ👇
- ChatGPT(GPT-4 または GPT-4o 搭載バージョン)
- 請求書の画像ファイル(JPEG / PNG / PDFなど)
- Excelが入ったパソコン
あとはこのステップに沿って進めるだけです。
ステップ①:請求書画像のアップロード
まずは、請求書の画像をChatGPTにアップロードします。
PDFファイルのままでもOKですが、スマートフォンで撮影した写真でも問題ありません。
もし撮影する場合は、以下の点を意識するとAIの認識精度がグッと上がります👇
- できるだけ真上から撮影する
- 影が映らないように明るい場所で撮る
- 書類全体がフレーム内に収まるようにする
特にスマホで撮影する場合は、スキャナーアプリ(例:Adobe ScanやMicrosoft Lens)を使うと、影や歪みを自動補正してくれるのでおすすめです。
ステップ②:プロンプト(指示文)を入力
次に、ChatGPTに「どんな情報を抽出してほしいか」を伝えるためのプロンプトを入力します。
たとえばこんな感じ👇
あなたは注意深いプロの経理担当者です。
以下の画像から、次の項目を抽出してください。
・請求日
・請求元会社名
・請求金額(税込)
・振込先銀行名と支店名
・品名、数量、単価、金額
出力は、各項目をタブ区切り(TSV形式)で出力し、ヘッダー行は不要とします。
読み取れない場合は「該当なし」と記載してください。
全ての数値は半角数字で、通貨記号やカンマは含めないでください。このように明確に指定してあげることで、ChatGPTは曖昧な判断をせず、正確に項目を抽出してくれます。
ステップ③:情報抽出の実行
プロンプトを送信すると、ChatGPTが画像を解析し、請求書に書かれている内容を自動で整理します。
数秒後には、請求日や会社名、金額などがタブ区切りの整ったテキストで出力されます。 驚くほどミスが少なく、「株式会社」が「株会社」になるような誤変換もほとんどありません。
ステップ④:Excelへの貼り付け
最後に、ChatGPTが出力したテキストをコピーして、Excelのシートに貼り付けます。 TSV形式(タブ区切り)で出力されているので、セルが自動的に項目ごとに分かれて整列します。
このとき、特別な設定やマクロは不要。 Excelが自動でタブを認識してくれるので、きれいな表が一瞬で完成します。
✅ここまでのまとめ
- ChatGPTの画像認識を使えば、請求書の入力作業を自動化できる
- 明るく歪みのない画像を使うと精度が上がる
- タブ区切り出力(TSV形式)でExcelへの貼り付けが一瞬

つまり、プロンプト設計と画像の品質さえ押さえれば、経理処理はほぼAIに任せられるということ。 次の章では、その精度をさらに引き上げる「神プロンプトの構成と考え方」を解説していきます💡
神プロンプトの構成と解説
請求書データを高精度で抽出するには、プロンプト(指示文)の設計がすべての鍵になります。 AIに「どう動いてほしいか」を具体的に伝えるだけで、結果の精度は何倍にも跳ね上がるんです。
ここでは、実務でも使える“神プロンプト”の構成を4つのパートに分けて解説します。
① 役割設定:AIを「経理担当者」にする
最初に、AIにどんな立場で作業してほしいかを設定します。
たとえばこう伝えます👇
あなたは注意深く、数字に強いプロの経理担当者です。
この一文を入れるだけで、AIは「経理のプロ」として情報を探す目線に切り替わります。 専門職のペルソナを与えることで、文脈理解の精度が大幅にアップするんです。
② 抽出項目の指定:欲しい情報を明確に
次に、AIに「何を抜き出すのか」をリストで明示します。
請求日、請求元会社名、請求金額(税込)、振込先銀行名、支店名、品名、数量、単価、金額
ここでのコツは、曖昧な表現を避けること。 「いい感じにまとめて」など抽象的に指示すると、AIは迷ってしまい精度が落ちます。
③ 出力形式の指定:Excelに貼りやすく整える
業務効率を爆上げする秘密がここです。 AIには、抽出した情報をタブ区切り(TSV形式)で出力するよう指示します。
理由は簡単。Excelに貼り付けたとき、タブをセルの区切りとして自動認識してくれるからです。 列ズレや改行崩れの心配がなくなり、データが一瞬で整います。
④ 補足ルールの指定:AIの“気を利かせすぎ”を防ぐ
AIは時々、「読み取れなかったけどたぶんこうだろう」と推測してしまうことがあります。 それを防ぐために、明確なルールを加えましょう。
・読み取れない場合や存在しない項目は「該当なし」と出力する。
・数値はすべて半角で、通貨記号やカンマは含めない。
こうすることで、Excel上での文字化けや計算エラーを防ぎ、後処理の手間をゼロにできます。
💡 プロンプト設計を極めれば、AIは“あなたの秘書”になる
ここまで読んで「なるほど、AIにここまで細かく指示できるのか!」と感じた方も多いはず。 実はこの発想、請求書だけでなくWord・PowerPoint・Outlookなどの業務にも応用できるんです。
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この本で紹介されているVBAテクニックを取り入れれば、ChatGPTが出力したデータを自動整形したり、 メールでの送付までを一括でこなせるようになります。
つまり、「AIに請求書を読ませる」から「AIに請求処理を任せる」へ。 この一歩が、あなたの働き方を劇的に変えてくれるはずです✨

次の章では、ChatGPT無料版と有料版の違いを具体的に比較し、 どこまで自動化を任せられるかを検証していきます。
無料版と有料版の比較検証
同じ請求書画像とプロンプトを使っても、ChatGPTの無料版と有料版(Pro)では結果に大きな差があります。 ここでは、実際の使い心地や精度を比べながら、その違いを詳しく見ていきましょう。
🔹 無料版の結果:80点の仕上がり
無料版(GPT-4o mini など)でも、画像の読み取りやテキスト化は十分に可能です。 請求書の項目も概ね正しく抽出してくれます。
ただし、こんな“あと少し惜しい”場面が出てきます👇
- 金額のカンマが入っていて、Excelで計算できない
- 会社名の「株式会社」が略されたり変形される
- 振込先情報が途中で途切れている
つまり、精度は高いけれど「目視でのチェック」が必要になります。 数件だけの処理なら十分ですが、毎月数十枚の請求書を扱う場合は少しストレスかもしれません。
🔹 有料版の結果:ほぼ完璧な精度
有料プラン(GPT-4o Pro)では、処理速度も安定性も桁違いです。 何度実行しても同じフォーマットで出力され、項目の抜けや誤字もほとんどありません。
特に強いのは「文脈の理解力」。 たとえば「お振込先:みずほ銀行 本店営業部」と書かれた文を、 「銀行名=みずほ銀行」「支店名=本店営業部」と正確に分離してくれます。
さらに、有料版では画像のアップロード回数やファイルサイズ制限も大幅に緩和されており、 繰り返し作業や大量処理にも向いています。
🔹 実際の作業時間の違い
| 項目 | 無料版(GPT-4o mini) | 有料版(GPT-4o Pro) |
|---|---|---|
| 画像解析精度 | 約80% | 約99% |
| 出力の安定性 | 毎回少し異なる | 常に同一フォーマット |
| 修正・確認時間 | 1件あたり2〜3分 | ほぼ0分 |
| ファイルアップロード制限 | あり(容量・回数) | なし(安定処理) |
💡 結論:精度を求めるなら有料版一択
無料版でも十分使えますが、業務レベルで安定した品質を出したいなら、 ChatGPT Plus(有料版)へのアップグレードがおすすめです。
1ヶ月あたり数千円の投資で、請求書処理にかかる時間を毎月数時間以上削減できると考えれば、 コストパフォーマンスは非常に高いです。
一方、処理枚数が少ない人や「まず試してみたい」という人は、無料版から始めてもOK。 実際に使いながら、どこまで自動化できるかを体験してみましょう。

次の章では、AIを使う上で意外と多い“失敗例”と、その回避テクニックを紹介します。 ちょっとしたコツで精度がさらに安定しますよ💡
失敗例と回避テクニック
ここまでの手順を踏めば、ほとんどの請求書は正確にExcel化できます。 ただし、AIも万能ではありません。実際の現場でよくある“つまずきポイント”を理解しておくと、 ミスを未然に防ぐことができます💡
ここでは、ChatGPTで請求書を処理する際に起こりがちな失敗例と、 それを避けるための具体的なテクニックを紹介します。
❌ 失敗例①:画像のクオリティが低い
最も多いトラブルがこれです。 画像が暗かったり、斜めに撮られていたりすると、AIが文字を誤認識してしまいます。
原因:
・影の映り込み
・ピントが合っていない
・文字が小さすぎる/かすれている
回避テクニック:
- 書類は真上から撮影する
- 部屋を明るくして、影が入らないようにする
- スキャナーアプリ(例:Adobe Scan、Microsoft Lens)を使って歪み補正を行う
これだけで、AIの読み取り精度は劇的にアップします。
❌ 失敗例②:請求書のフォーマットが特殊
請求書によっては、項目名が独自の表現になっていることがあります。 たとえば「請求金額」ではなく「ご請求額」や「合計金額(税込)」と書かれている場合、 プロンプトの項目リストと一致せず、AIが混乱してしまうことがあります。
原因:
AIが“指定した言葉”を探しに行くため、表記ゆれに対応できないこと。
回避テクニック:
- プロンプト内の抽出項目を、実際の請求書の見出しに合わせて書き換える
- 曖昧な項目には「〜などの表記を含む」と補足しておく
AIはとても素直なので、「この言葉があったらこれを取る」と明示してあげると、 迷わず正しい情報を拾ってくれるようになります。
❌ 失敗例③:出力結果が安定しない
ChatGPTは文脈に応じて出力を少し変えてくることがあります。 日付の形式が変わったり、数字にカンマが入ったりするのもよくあるパターンです。
原因:
AIの“気を利かせすぎる性格”が影響して、出力を整えようとしすぎること。
回避テクニック:
- プロンプトの「補足指示」をより具体的に書く
- 例:「日付はYYYY/MM/DD形式で統一してください」「会社名は略さず正式名称で出力してください」など
AIは人間のように学習します。明確なルールを伝えるほど、結果が安定してきます。
💡 小さな工夫が“大きな精度差”を生む
これらのテクニックを意識するだけで、 ChatGPTによる請求書処理の精度は限りなく100%に近づきます。
AIが誤った結果を出したときも、「なぜ間違えたのか?」を分析してプロンプトを修正すれば、 次回以降の精度はどんどん上がっていきます。

AIを「賢く育てる」意識を持つことが、真の効率化への近道です🌱
まとめ
今回は、ChatGPTと画像を使って請求書情報をExcelに自動で取り込む方法を紹介しました。
これまで手作業で5〜10分かかっていた作業が、AIを使えばわずか数十秒で完了します。 しかも、出力結果はプロの経理担当者レベル。 人間が確認するのは最終チェックだけ、という時代が本当に来ています。
この記事のポイントおさらい
- ChatGPTの画像認識を使えば請求書を自動でデータ化できる
- 「神プロンプト」を設計することで精度を99%以上に引き上げられる
- 無料版でも使えるが、安定した精度を求めるなら有料版が◎
- 画像の品質・ルール設定・出力形式が成功のカギ
AIを上手に使うコツは、「AIを使う」ではなく「AIと協働する」意識を持つことです。 今回紹介したテクニックをベースに、あなたの業務をAIにどんどん任せていきましょう✨
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よくある質問(FAQ)
- Q無料版でも請求書からExcelデータを作れますか?
- A
はい、できます!無料版でも画像読み取り機能(GPT-4o mini)を使えば、請求書データの抽出は可能です。 ただし、出力フォーマットがやや不安定な場合があるため、業務利用なら有料版をおすすめします。
- Qスマホで撮影した請求書でも使えますか?
- A
もちろんOKです📸 ただし、撮影角度や明るさが悪いと認識精度が落ちることがあるため、できるだけ真上から明るい場所で撮影しましょう。 スキャナーアプリを使うとより正確です。
- QChatGPTの出力を自動でExcelに転記する方法はありますか?
- A
はい、VBAマクロやPythonを使えば自動転記も可能です。 特にVBAと生成AIを組み合わせた方法は、こちらの書籍で詳しく学べます👇
👉 『生成AIをWord&Excel&PowerPoint&Outlookで自在に操る超実用VBAプログラミング術』
この応用を覚えると、「AIが請求書を読み取り→自動でExcelに入力→メールで送付」という完全自動フローも夢ではありません✨









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