1.はじめに|なぜ今、AIセキュリティが重要なのか?
最近、ChatGPTなどの生成AIを仕事や日常生活で使う人が一気に増えてきました。とても便利な反面、「うっかり入力した内容が外に漏れてしまった…」というリスクも無視できません。
たとえば、こんな事例があります。
- あるIT企業の社員が、社外秘のソースコードをそのままAIに入力してしまい、後に情報漏洩が発覚。処分を受ける結果に…。
- ある航空会社では、AIチャットボットが“存在しない割引運賃”を案内してしまい、顧客がそれを信じて購入。裁判でAIの案内も公式情報と認定され、企業側に賠償が命じられました。
これらのケースは、AIが悪いのではなく、「使い方」や「セキュリティ意識」の甘さが原因です。
つまり、AI時代のセキュリティ対策=利用者のリテラシーとも言えるのです。
さらに、AIツールの多くは「入力されたデータを学習に利用する可能性がある」ため、知らずに個人情報や機密情報を渡してしまうと、他のユーザーの出力結果にその情報が混ざる危険性すらあります。
便利なAIを味方につけるには、「リスクを知ること」と「正しく使うこと」がとても大切。
この記事では、今すぐ実践できるAIセキュリティ対策を10個に絞って、わかりやすく紹介していきます。
「知らなかった…」では済まされない時代だからこそ、今日から一緒に対策を始めましょう!
2.【10の対策】AIツールを安全に使うために今すぐできること
生成AIはとても便利ですが、ちょっとした油断が大きな情報漏洩やトラブルにつながることも…。
ここでは、今日からすぐに実践できるセキュリティ対策を10個紹介します。
1. AIツールの提供元は信頼できるかチェックしよう
AIツールは無料で使えるものも多く、つい気軽に使ってしまいがち。でも、提供元がどんな会社かを知らずに使うのはとても危険です。
- 会社の実績や所在地は明記されている?
- 利用規約やプライバシーポリシーはわかりやすい?
- 入力したデータがどのように扱われるか、ちゃんと説明されている?
これらの情報がない、またはあいまいなツールは避けた方が安全です。
特に業務で使う場合は、国内外の実績がある企業のサービスを選ぶのが基本です。
2. 個人情報や機密情報は入力しないのが鉄則
「AIに相談したいから、詳しく書いてしまおう…」と思っても、そこに名前、住所、電話番号、社内情報などを入れるのは絶対NGです!
なぜなら、多くのAIサービスでは、入力内容が学習用データとして保存される可能性があるからです。
◎ やっておきたい工夫:
- 本名を「Aさん」や「〇〇社」などに置き換える
- 数値や金額をざっくりした例にする
- 実在の商品名やサービス名はぼかす
「もし漏れても困らないレベルの情報だけを使う」ことを意識しておくと安心です。
3. モデルの学習利用設定をオフにする
ChatGPTなどのAIサービスには、「あなたの入力をモデル改善に使ってもいいですか?」という設定があります。
これがオンになっていると、あなたの入力内容が他人の回答に影響するかもしれません。
対策は簡単!設定画面で学習利用をオフにするだけです。
たとえばChatGPTでは、
設定 > データコントロール >「全ての人のためにモデルを改善する」→オフにする
これで、入力内容が学習に使われなくなります。
社内で使う場合や機密情報を扱う場合は、個人用ではなく「法人プラン」を検討するのも手です。
4. 出力された情報をそのまま信用しない
AIが生成した回答をそのまま使っていませんか?
実はAIは「それっぽく見えるけど間違っている情報(=ハルシネーション)」を出すことがよくあります。
AIの回答は「参考」にとどめて、最終チェックは人間の目で!
チェックポイント:
- 情報は信頼できる出典があるか?
- 内容に矛盾や不自然さはないか?
- 個人情報や機密情報が紛れ込んでいないか?
AIのアウトプットはあくまで「たたき台」と考えて、編集と確認を忘れずに。
5. アカウントには必ず2段階認証を
AIツールのアカウントに不正ログインされたら…考えるだけで怖いですよね。
2段階認証(2FA)や多要素認証を設定しておくことで、乗っ取りリスクを大幅に減らすことができます。
- Google認証アプリなどのコード認証
- SMSで届く確認コード
- 指紋や顔認証などの生体認証
これらを組み合わせることで、「パスワードがバレても突破できない」状態をつくれます。
AIツールに限らず、すべての重要なアカウントで必ず設定しておきましょう。
6. 常に最新バージョンを使うようにしよう
AIツール本体だけでなく、それを使うためのパソコンやスマホのOS、ブラウザ、セキュリティソフトなども、定期的にアップデートすることが大切です。
なぜなら、古いバージョンには**「セキュリティの穴(脆弱性)」が残っている可能性がある**からです。
◎ 今すぐできる対策:
- AIツールのアップデート通知は無視せず即実行
- WindowsやmacOSの自動更新をオンにする
- セキュリティソフトを入れて定期スキャンも忘れずに
「めんどくさい」と放置していると、そのスキにウイルスや不正アクセスが入り込むことも…。常に最新=最も安全な状態と考えましょう。
7. 不要な権限は許可しない
アプリやブラウザ拡張機能をインストールしたときに、「カメラへのアクセスを許可しますか?」といった確認が出たこと、ありますよね。
このときに何でもOKにしてしまうと、情報が抜き取られるリスクが生まれます。
◎ 最小限の権限設定を意識しよう:
- 「この機能にカメラは本当に必要?」と一度立ち止まる
- 「使用中のみ許可」など、制限できる設定がある場合はそれを選ぶ
- スマホやPCの「設定」から、定期的にアクセス権限を見直す
AIアプリも同じで、不必要な権限は与えないようにするのが鉄則です。
8. 公共Wi-FiではVPNを使おう
カフェや駅、ホテルなどの無料Wi-Fiは便利ですが、セキュリティは低めです。
そのため、通信内容を第三者に盗み見される可能性も…。
特にAIツールでチャットやデータのやり取りをしていると、その内容が盗まれるリスクがあるのです。
◎ 公共Wi-Fiの使い方ポイント:
- どうしても使うなら、VPN(仮想専用線)を必ずONに
- アプリやブラウザのログイン・送信系の操作は避ける
- 接続先URLが「https://」で始まっているか確認する
VPNサービスは有料のものでも月数百円から使えるので、1つ導入しておくと安心感が段違いです。
9. 強力なパスワードを設定しよう
AIツールのアカウントに設定するパスワードが「123456」だったりしていませんか?
それでは、ドアにカギをつけないのと同じです!
◎ 強力なパスワードの条件:
- 最低12文字以上(理想は15文字以上)
- 大文字・小文字・数字・記号を混ぜる
- 誕生日や名前など推測しやすいものはNG
- 他のサービスと同じパスワードを使い回さない
パスワード管理が不安な人は、信頼できるパスワード管理アプリ(1Password、Bitwardenなど)を使うのも手です。
10. 利用履歴や保存データは定期的に削除しよう
AIツールに入力したデータや履歴が、サービスのサーバー上にずっと残り続けるケースもあります。
これはセキュリティ的にリスクです。
◎ 今すぐやっておきたいこと:
- 利用しているツールの**「履歴削除」「データ削除」メニューを探す**
- プライバシーポリシーをチェックして、保存期間や削除方法を確認
- 使い終わったあとのチャット履歴はこまめに削除
- 不要になったアカウントは完全削除
「使いっぱなしにしない」のが、AI時代の新常識。
デジタル断捨離を習慣にすることで、あなたの大切な情報はしっかり守られます。

以上が、AIツールを安心して使うための10のセキュリティ対策です!
3.セキュリティ対策を怠るとどうなる?リアルな被害事例とその教訓
「ちょっとくらい大丈夫でしょ…」と油断してAIを使った結果、大きなトラブルに発展したケースが実際に起きています。ここでは、代表的な2つの事例と、そこから学べる教訓を紹介します。
事例1:社外秘のソースコードをAIに入力→社内で処分に
ある大手企業のエンジニアが、プログラムのバグ修正に悩んでChatGPTにソースコードの一部を貼り付けて相談しました。
一見、普通の使い方に見えるかもしれませんが、そのコードは社外秘のプロジェクトに関するもの。
その後、社内の監査でAIの使用履歴が発覚し、情報漏洩の恐れがあるとして処分を受けました。
🔒 この事例からの教訓:
どんなに便利でも、社外秘や機密データは絶対に入力しないこと。
企業としても、AI利用ルールを明確にする必要があります。
事例2:AIチャットボットが嘘の割引を案内→企業が損害賠償
ある航空会社が提供していた公式のAIチャットボットが、利用者に対して「存在しない割引運賃」を案内してしまいました。
その案内を信じた利用者は航空券を購入しようとし、後から間違いだと知って返金を求めましたが拒否され…最終的に裁判に。
裁判所は「AIの案内も公式情報の一部」と判断し、企業側に賠償を命じました。
⚠️ この事例からの教訓:
AIの生成結果はチェックなしで公開しないこと。
特に顧客対応に使う場合は、人間の監修をはさむことが必須です。
まとめ:AIのせいじゃない、使い方の問題
これらの事例に共通するのは、AIそのものの問題ではなく、「人間の使い方」に原因があるということです。
AIはあくまでツール。
「どう使うか」「どう守るか」は、私たち自身の責任にかかっています。

正しい知識と意識を持っていれば、AIはとても心強い味方になります。
だからこそ、本記事で紹介した10の対策を、日常的に意識して使うことが重要なんです。
まとめ|正しく使えば、AIはあなたの最高の味方に
AIツールは、私たちの生活や仕事を効率化してくれる非常に便利な存在です。
でも、その便利さの裏には、「情報漏洩」や「誤情報拡散」といったリスクも潜んでいます。
今回紹介した10のセキュリティ対策は、どれも特別な知識や技術がなくてもすぐに始められるものばかりです。
たとえば…
- 個人情報を伏せて入力する
- 設定で学習利用をオフにする
- パスワードを強化する
- VPNを活用する
…といった行動だけでも、情報漏洩リスクはぐっと下げることができます。
技術の進化は止まりません。だからこそ、使う側のリテラシーもアップデートが必要なんです。
「便利そうだから使う」だけでなく、「安全に使うには?」という視点も、これからのAI活用には欠かせません。
AIを信頼できるパートナーとして使いこなすために、今日から少しずつでも対策を始めてみましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q無料で使えるAIツールでもセキュリティは大丈夫ですか?
- A
無料だから危険というわけではありませんが、提供元の信頼性やデータの扱い方を必ず確認しましょう。 無名なサービスや、運営情報があいまいなものは避けるのが無難です。
- QChatGPTの入力内容は本当に学習に使われるの?
- A
ChatGPTなど一部のAIツールでは、デフォルトで入力がモデル改善の学習に使われる設定になっています。
設定から「モデル改善への利用」をオフにすることで、学習に使われないようにできます。
- QAIが出した回答をそのまま使っても大丈夫?
- A
基本的にAIの回答は参考程度にとどめ、人間の目で内容を確認してから使用するのが安全です。誤情報や機密の混入、著作権の問題がある可能性もあります。









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