「動画を撮る前に台本を作ろうと思ったけど、何から書けばいいのか分からない…」そんなふうに手が止まってしまうこと、ありませんか?ChatGPTを使えば台本作りはぐっとラクになりますが、ただ「台本書いて」とお願いするだけでは、ありきたりな内容になってしまうことも多いんです。
この記事では、ChatGPTを使って視聴維持率が上がるYouTube台本を作るための具体的な手順を、順番に沿ってご紹介します。プロンプトの工夫の仕方から、公開前にチェックしておきたいポイントまで、一緒に見ていきましょう。
ChatGPTでYouTube台本を作る全体の流れ
結論からお伝えすると、ChatGPTでYouTube台本を作るときは「目的とターゲットを決める」「構成案を作る」「フックを作る」「本文を書く」「CTAを作る」「人間がチェックする」という6つのステップに分けて進めるのがおすすめです。一気に「台本全部書いて」とお願いするより、工程を区切ったほうが結果的に質の高いものに仕上がります。
というのも、ChatGPTに「YouTubeの台本を書いて」とだけ伝えると、当たり障りのない構成になりがちなんですよね。目的やターゲットが曖昧なまま本文を書かせてしまうと、誰に向けた動画なのかがぼやけてしまい、結局書き直すことになるケースも少なくありません。
よくある誤解として、「ChatGPTに丸投げすれば台本が完成する」と思われがちですが、実際はそうではありません。ChatGPTはあくまで下書きを作ってくれる存在で、最終的な仕上げや事実確認は人間が担当する必要があります。この前提を頭に置いたうえで、次の章から具体的な手順を見ていきますね。

この後は、6つのステップをひとつずつ丁寧に解説していきます。ご自身の動画のジャンルや尺に当てはめながら読み進めてみてください。
台本を書く前に「目的とターゲット」を決める
台本を書き始める前に、まず決めておきたいのが「この動画で何を達成したいか」と「誰に向けて話すか」の2つです。ここが曖昧なままChatGPTに構成案を作らせてしまうと、後の工程すべてがブレてしまいます。
動画の目的は、大きく分けると認知拡大・チャンネル登録・商品購入の3つに分類できます。たとえば同じ「掃除機のレビュー動画」でも、認知拡大が目的なら幅広い視聴者に興味を持ってもらう切り口が必要ですし、商品購入が目的なら購買につながる訴求を強めに入れる必要がありますよね。
ターゲットについても、「30代の一人暮らし女性」のように年齢・職業・悩みまで具体的にイメージしておくと、ChatGPTへの指示がぐっと的確になります。ここが漠然としたままだと、ChatGPTも当たり障りのない一般論しか返してくれません。
ChatGPTに役割を与えて壁打ちする
目的とターゲットが決まったら、ChatGPTに「あなたは〇〇の専門家です」と役割を与えたうえで、壁打ち相手として使うのがおすすめです。以下のようなプロンプトを参考にしてみてください。
あなたはYouTubeマーケティングの専門家です。
以下の条件で動画の方向性について一緒に考えてください。
・動画の目的:チャンネル登録者を増やす
・ターゲット:30代の初心者投資家
・動画のテーマ:新NISAの始め方
このターゲットが動画を見る前に抱えていそうな不安や疑問を、
5つ挙げてください。
このように具体的な条件を入れることで、ターゲットの検索意図や悩みをChatGPTと一緒に深掘りできます。ここで出てきた不安や疑問は、次の構成案づくりでもそのまま活用できますよ。
企画・ネタがまだ決まっていない場合の対処
「そもそもどんな動画を作ればいいか、ネタの時点で決まっていない」という場合は、目的やターゲットを決める前に企画そのものを固める必要があります。ネタ出しの段階で行き詰まっている方は、以下の記事も参考にしてみてください。


企画が固まったら、あらためて目的とターゲットを決めて、次の構成案づくりに進みましょう。
視聴維持率を左右する「構成案」の作り方
目的とターゲットが決まったら、次は台本の骨組みとなる構成案を作っていきます。ここでいきなりセリフを書き始めるのはNGです。まずは「導入・本編・エンディング」の大きな流れと、話す順番だけを決めていきましょう。
構成案づくりでおすすめなのが、PASTORフォーミュラという考え方を使う方法です。これはProblem(問題提起)、Affinity(親近感)、Solution(解決策)、Testimony(証拠)、Offer(行動喚起)の頭文字を取ったもので、視聴者を自然に引き込みながら最後まで見てもらうための構成理論として知られています。
いきなり結論や商品紹介から入るのではなく、まず視聴者が抱えている問題に共感し、そこから解決策へとつなげていく流れを作ることで、離脱されにくい構成になります。ChatGPTには、以下のようなプロンプトで構成案を作らせてみてください。
あなたはYouTube動画構成の専門家です。
以下の条件でPASTORフォーミュラに沿った構成案を作ってください。
・動画テーマ:新NISAの始め方
・ターゲット:30代の初心者投資家
・動画の尺:8分程度
セリフは書かず、各パートの見出し(チャプター)と
話す順番だけをリストで出力してください。
ポイントは、この段階では「セリフを書かせない」ことです。先にセリフまで書かせてしまうと、後から構成を組み替えたくなったときに修正の手間が大きくなってしまいます。まずは骨組みだけを固めて、全体のバランスを確認してから次に進むのがスムーズですよ。


構成案ができたら、一度全体を読み返してみましょう。話の順番に不自然さがないか、視聴者の疑問が置き去りになっていないかを確認できたら、いよいよ次は冒頭部分の「フック」作りに進んでいきます。
離脱を防ぐ「フック」の作り方
構成案ができたら、次に力を入れたいのが冒頭部分の「フック」です。YouTubeでは開始3秒から30秒ほどの間に視聴者が「このまま見続けるか」を判断すると言われており、ここで離脱されてしまうと、どれだけ本編が良くても見てもらえません。
フックを作るときは、構成案とは別のプロンプトを立てて、視聴者の心を動かす要素を意識してもらうのがコツです。よく使われる心理トリガーとしては、驚き・損失回避・社会的証明の3つが挙げられます。「え、そうなの?」という驚きや、「知らないと損するかも」という不安、「みんなやっている」という安心感は、続きが気になる気持ちを引き出しやすい要素です。
あなたはYouTube動画のフック作成が得意な専門家です。
以下の条件でフック案を10パターン作ってください。
・動画テーマ:新NISAの始め方
・ターゲット:30代の初心者投資家
・条件:自己紹介から始めない、開始15秒以内で本題に入る
・使いたい心理トリガー:驚き、損失回避、社会的証明
それぞれ何の心理トリガーを使っているかも
併記してください。
良いフックと悪いフックの見分け方
「チャンネル登録者の〇〇です、今日は新NISAについて話します」といった自己紹介から入るフックは、実はあまりおすすめできません。視聴者は自己紹介を聞くために動画を開いたわけではなく、自分の悩みが解決できるかどうかを知りたいだけだからです。
良いフックかどうかを見分けるときは、次のような視点でチェックしてみてください。
- 自己紹介なしで、いきなり本題や結論に触れているか
- 視聴者が「自分ごと」として感じられる言葉が入っているか
- 続きを見ないと分からない「気になるポイント」が残されているか
ChatGPTが出してくれた10パターンの中から、この3つの視点に当てはまるものを選んでいくと、視聴者を引き込みやすいフックが見つかりやすくなります。


フックが決まったら、いよいよ本編部分の台本本文づくりに進んでいきましょう。
尺で変わる「台本本文」の書き方
フックが決まったら、いよいよ本編部分のセリフを書いていきます。構成案でできた見出し(チャプター)をChatGPTに渡して、「結論→理由→具体例」の順で本文を書かせるのが基本の流れです。ここで意識したいのが、動画の尺によって指示の出し方を変える必要があるという点です。
YouTubeの中尺動画(3〜10分程度)とショート動画では、視聴者が飽きやすいタイミングや求めるテンポが大きく異なります。同じ指示のまま台本を作ってしまうと、中尺なのにテンポが速すぎたり、ショートなのに間延びしたりすることがあるので注意しましょう。
| 中尺動画(3〜10分) | ショート動画 | |
|---|---|---|
| テンポの目安 | 2分ごとにミニフックを挟む | 1秒あたり3〜4文字程度、3秒ごとにカット指示 |
| 飽きさせない工夫 | 中盤で話題を切り替える | 常にテンポよく展開させる |
この数値はあくまで一般的に言われている目安であり、ジャンルや視聴者層によって最適なテンポは変わってきます。まずはこの目安を起点にして、実際に公開した動画の視聴維持率を見ながら調整していくとよいでしょう。
本文を書かせるときは、CapCutやVrewといった編集ソフトで作業しやすいように、表形式(Markdown形式)で出力してもらうのもおすすめです。
あなたはYouTube台本作成の専門家です。
以下の構成案とルールに沿って本編のセリフを書いてください。
・構成案:(ここに前の工程で作った構成案を貼り付ける)
・動画の尺:中尺(8分程度)
・ルール:結論→理由→具体例の順で書く、2分ごとにミニフックを入れる
・出力形式:Markdown表(セリフ/カット指示/テロップ案の3列)
もうひとつ、覚えておきたい誤解があります。それは「台本=セリフだけ」というイメージです。実際には、画面の切り替えタイミングやテロップの出し方も台本の重要な要素であり、これらの編集指示まで含めて初めて撮影・編集がスムーズに進みます。
撮影時に台本を見ながら話すコツ
台本ができても、それを見ながら自然に話すのは意外と難しいものです。手元の紙やスマホ画面を見ながら話すと、目線が下を向いてしまい、視聴者に不自然な印象を与えてしまうことがあります。
そんなときに便利なのが、スマホ用のテレプロンプターです。カメラのレンズ付近に台本を表示できるので、カメラ目線を保ったまま自然に話しやすくなります。何度も撮り直す手間を減らしたい方は、導入を検討してみてもよいかもしれません。
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ナレーション動画として作りたい場合
「自分で話すのは苦手だから、ナレーションだけで動画を作りたい」という方もいらっしゃると思います。その場合は、台本をそのままナレーション用の音声に変換する方法を知っておくと便利です。
ChatGPTで作った台本を音声ナレーションにする具体的な手順については、以下の記事で詳しく解説しています。


本文の台本ができあがったら、次は視聴者に行動してもらうための「CTA」を作っていきましょう。
視聴者を動かす「CTA」の作り方
本編の台本ができたら、最後に視聴者へ「次に何をしてほしいか」を伝えるCTA(行動喚起)を作っていきます。チャンネル登録をお願いしたい、公式LINEに登録してほしい、関連動画を見てほしいなど、動画の目的に応じて内容は変わってきますが、作り方の基本は共通しています。
CTAを作るときは、動画の最後に話す用の口語のCTAと、概要欄に載せるリンク付きのCTAを分けて考えるのがポイントです。話し言葉と書き言葉では自然な表現が異なるため、同じ文章を使い回すと、どちらか一方が不自然になってしまうことがあります。
あなたはYouTube動画のCTA作成が得意な専門家です。
以下の条件でCTAを作ってください。
・動画テーマ:新NISAの始め方
・促したい行動:公式LINEへの登録
・条件1:動画の最後で話す用の、短い口語のCTAを5パターン
・条件2:概要欄に載せる、リンク付きのCTAを3パターン
・押し売り感が出ないよう、自然な言い回しにしてください
ChatGPTが出してくれたCTA案の中から選ぶときは、「見ている人にお願いしている」という押しつけがましさが出ていないかを意識してみてください。たとえば「絶対に登録してください」よりも、「気になった方はぜひチェックしてみてくださいね」のように、視聴者の意思を尊重する言い回しのほうが受け入れられやすい傾向があります。


口語CTAと概要欄用CTAがそれぞれ決まったら、台本全体としては一通り完成した状態になります。ただし、ここで公開してしまう前に、もうひとつ大切な確認作業が残っています。
AI台本を公開前に確認すべき注意点
台本が一通り完成しても、そのまま撮影に使ってしまうのはおすすめできません。ChatGPTが作った文章はあくまで下書きであり、公開前には人の目でしっかり確認する作業が欠かせないからです。ここを省略してしまうと、後から思わぬトラブルにつながることもあります。
まず取り組みたいのが、台本を実際に声に出して読んでみることです。文章として読んだときは違和感がなくても、声に出すと言い回しが不自然だったり、息継ぎのタイミングが悪かったりすることがよくあります。読みにくいと感じた部分は、口語に近い表現に直していきましょう。
あわせて注意したいのが、ChatGPTが数字や統計を作り話してしまう「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。「AIが出してきた情報だから正確なはず」と思い込んでしまうのは誤解で、実際には存在しない数字やデータを、もっともらしく提示してくることがあります。
数字や統計を使う場合は、ChatGPTの回答をそのまま信じず、公的機関の発表や一次ソースで裏付けを取ってから台本に反映するようにしましょう。特に「〇〇%の人が」「〇〇年に〇〇と発表された」のような具体的な数値は、必ず確認が必要です。
もうひとつ気をつけたいのが、著作権や法律に関わる表現です。景品表示法や薬機法など、動画のジャンルによっては特に注意が必要な法律があります。ChatGPTはこうした法律に詳しいわけではないため、断定的な表現や効果を保証するような言い回しが含まれていないか、公開前に確認しておくと安心です。判断に迷う場合は、専門家や最新の公式ガイドラインを確認することをおすすめします。
YouTubeの規約変更にも注意する
台本の内容そのものだけでなく、YouTube側の規約やAI活用に関するルールも、時期によって変わることがあります。せっかく作った動画が規約違反にならないよう、最新の情報もあわせてチェックしておくと安心です。
YouTubeにおけるAI活用の最新動向や規約については、以下の記事でまとめていますので、あわせて確認してみてください。


ここまでの確認が終われば、台本としてはひとまず完成です。あとは実際に撮影・編集に進んでいきましょう。
よくある質問
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Q毎回すべての台本をChatGPTに書かせるべきですか?
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A必ずしもすべてをChatGPTに任せる必要はありません。企画の重要度や動画の尺によって、AIに頼る割合を調整するのがおすすめです。たとえばチャンネルの顔となるような重要な動画では、構成案やフックは自分でじっくり考え、ChatGPTは言い回しの提案や壁打ち相手として使うほうが、オリジナリティを保ちやすくなります。逆に、日常的に量産するショート動画などでは、6つのステップをそのままChatGPTに任せることで作業時間を大きく減らせます。動画の位置づけに応じて、AIとの分担を変えてみてください。
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QChatGPTの無料版でもバズる台本は作れますか?
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A無料版でも、この記事で紹介した6つのステップに沿ってプロンプトを工夫すれば、十分に実用的な台本を作ることは可能です。ただし有料プランのモデルと比べると、長い構成案や複雑な条件を一度に伝えたときに、指示の一部が抜け落ちてしまうことがあります。そうした場合は、一度にすべてを頼まず、ステップごとにプロンプトを分けて依頼すると、無料版でも安定した精度を得やすくなります。まずは無料版で試してみて、物足りなさを感じたら有料プランを検討するとよいでしょう。
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Q台本通りに話すと棒読みになってしまいます。対策はありますか?
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A台本を一字一句そのまま読もうとすると、どうしても不自然な棒読みになりやすいです。対策としては、台本を「セリフの丸暗記用」ではなく「話す内容の道しるべ」として捉え、細かい言い回しは自分の言葉に置き換えながら話す練習をするのがおすすめです。また、あらかじめ声に出して2〜3回リハーサルしておくと、自然な抑揚がつきやすくなります。それでも改善しない場合は、台本の文章自体が書き言葉寄りになっている可能性があるため、ChatGPTに「もっと話し言葉に近づけて」と指示して調整してもらうのも一つの方法です。












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